【自由エネルギー原理】の至らなさと意識　『脳の本質』乾敏郎

今、自由エネルギー原理が注目されています。
自由エネルギー原理とは、内部モデルを使って予測する脳の情報理論です。
予測と実際の差を自由エネルギーといって、脳は、自由エネルギーを最小化するように内部モデルを更新します。

なぜ、注目されているかというと、自由エネルギー原理こそが、意識の本質じゃないかといわれているからです。
人の意識が自由エネルギー原理で説明できるというのです。

僕が提唱する「意識の仮想世界仮説」も、自由エネルギー原理に非常に近いです。

ただ、一つ違うのは、僕は、自由エネルギー原理で全て説明できるとは思っていません。

でも、自由エネルギー原理支持者は、脳の、ミクロからマクロまでのすべての現象を自由エネルギー原理で説明しようとするんです。

でも、さすがに、それは無理があると思うんですよ。
脳には、いろんな処理回路があって、自由エネルギー原理はそのうちの一つにすぎません。

これだけじゃ、何のことを言ってるのかわからないと思うので、『脳の本質』で自由エネルギー原理で説明している例を、一つ一つ、脳の別の処理回路で説明していきます。

どちらが正しいかは、この動画を見た人に判断していただけたらと思います。