代表プロフィール

代表プロフィール

代表取締役 田方 篤志
株式会社ロボマインド
代表取締役 田方 篤志 Atsushi Takata
生年月日 :
1969年5月16日生まれ
血液型  :
B型
出身   :
兵庫県神戸市出身
最終学歴 :
岡山大学工学部卒業

開発ストーリー

人生29歳変動説

人は、29歳のときに天職というものに出会う。
その人が、その人生になすべき仕事。
29歳で出会わなければどうなるか。
そのときは、一生出会うことはない。

1990年代の終り頃、インターネットの女王と呼ばれ、毎週、刺激的なメルマガを配信していた田口ランディの言葉です。

当時、まさに29歳だった僕は、この文章を目にして焦っていました。
このまま、特許事務所で定年まで働き続けるのか?

様々な技術に幅広く触れることができる今の仕事は楽しいものでした。
でも、これが本当にやりたい仕事なのか、一生、続けたい仕事なのかと問われると、そうだとは言い切れませんでした。
自分の人生でなすべき仕事って何なんだろう?

そんなことを考えつつ、何も起こらないまま、30歳の誕生日を迎えました。
今でも、はっきりと覚えています。
日曜日の午後のことです。
昼食後、ソファーに腰かけて、ぼんやりと考え事をしているとき、ふと、学生時代に夢中になっていたことを思い出しました。

学生時代の研究

それは、「笑い」や、「面白さ」「物語」の研究です。
研究といっても、個人的にやってただけで、大学とは何の関係もないですが。

あの頃、僕の心を捉えて離さなかったのが新しい「笑い」の流れでした。
ダウンタウンのショートコントや相原コージの4コマ漫画「コージ苑」。
当時の松本人志は、まさに、神がかっていました。
時代は、松本以前と松本以降にはっきりと分かれます。

それらを繰り返し見、いったい、面白さとは何か、それを見極めようとしていました。
そうして、わかったことは、「物語性」です。
一瞬にして新たな物語、まったく別の物語が立ち現れる瞬間、そこに笑いが生まれるのです。

その頃、僕が魅了されてたのはもう一つの作品は、デヴィット・リンチ監督のTVドラマ「ツイン・ピークス」です。
夢の中の世界が現実世界に入り込んだり、期待を持たす伏線が回収されることなく、まったく別の物語に押し流される。
面白さを優先させて、物語の決まりごとを無視した手法に、この世界観はいったい何なんだと深く引き込まれました。

そうして、自然と「物語」について研究するようになったのです。
ウラジミール・プロップの「昔話の形態学」などを参考にし、物語の基本パターンを作ったりしていました。

たとえば、「勇者の帰還」パターンでは、絶対不可能なミッションに旅立つ勇者は、誰もが失敗したと思ったときに帰ってくる。
そのときにクライマックスが訪れる。
映画「アポロ13」や「走れメロス」など。

「破られる禁忌」パターンでは、「この部屋だけは、絶対に開けてはいけない」といった禁忌は必ず破られるというものです。
映画「グレムリン」の3つの禁止ルールなど。

そういったパターンをいくつも用意し、組み合わせることで、無限に面白い物語が生成できるのではないかと考えていたのです。

東へ進むのじゃ

30歳になったばかりの日曜日の午後、ふと、思い出していたのは、そんなことでした。

あぁ、あの頃考えていたようなことが、そろそろ実現できていないかなぁ。
コンピュータに、主人公の名前や、状況を設定するだけで、自動で面白い物語を生成するシステムとか、まだできていないのかなぁ。
試しにインターネットで検索してみましたが、そのようなソフトは見つかりませんでした。
そのとき、ある考えが、ふと、頭をよぎったのです。

「まだ、この世にないなら、自分でつくればいいじゃないか」

えっ?!


おっと、何をバカなことを考えたんだ。

プログラムなんか、自分で作れるわけないし・・・。

かといって、30代になって、今更、プログラムを一から勉強するなんて・・・

遅すぎるわ!

当然、そう考えましたが、どうしても、その考えが頭から離れません。
もしかして、これが天職?!

自分がなすべき運命の仕事って・・・

もしかして・・・   これ?

でも、今から、全くやったことのない事を始めて、それで生きていけるわけないよ。

でも、まぁ、勉強するくらいならいいだろう。今の仕事の役に立つかもしれないし。
と、そう自分に言い聞かせて、その日の夕方には、近くの本屋で、「はじめてのプログラミング」みたいな入門書を買って、わくわくしながら帰ってきました。

もし、これが本当に天から与えられた仕事なら、ピンチのときには、夢の中に、ダンブルドアのようなおじいさんが現れて「東へ進むのじゃ、ハリーよ」とかヒントを出してくれるのだろうと、呑気なことを考えていました。

ロボマインド・プロジェクト

これが、ロボマインド・プロジェクトの始まりです。
その日から、会社から帰ってきてから、毎日、プログラムの勉強を始めたわけです。
それとともに、自分が作りたい「物語の自動生成のプログラム」に必要な技術として、人工知能(AI)、とくに、人間が話す言葉である自然言語処理についても勉強し始めました。

そうやって調べているうちに、僕は、大きな勘違いをしていたことに気づきました。
当時から機械翻訳や文章の自動要約、対話といった人工知能の技術はありましたので、文章を読んで意味を理解するといった技術はすでに完成していると思っていたのです。
その技術を使って、僕の考える物語パターンに、意味が通るように言葉を自動で当てはめていけば、物語が無限に生成されるだろう。
早く作って、会社でみんなに見せてやろう。
登場人物を、上司や所長の名前にすればウケるぞ、とほくそ笑んでいたのでした。

ところが、肝心の意味理解の部分が、自然言語処理では最も難しく、未だに実現できていないということがわかりました。
機械翻訳など、意味を理解しているのでなく、似たような文章を探し出してきて、翻訳文を当てはめているだけでした。
意味や文脈を考えずに翻訳するので、人間が読むと、さっぱり意味の通じない文章となっているのです。
これは、当時も今も、ほとんど変わっていません。

さて、ここからが大変です。
せっかく、面白いものを作って、みんなを笑わせてやろうと思ってたのに・・・
ここで止めるのももったいないしなぁ。
ないなら、自分でつくるしかないなぁ、となったわけです。

意味理解と一口にいっても、何から手を付けていいかわかりません。
そこで、関連する技術として、脳科学、認知科学、心理学など、幅広く調べることにしました。
「意味」とは何か、いったい、人は何のために会話するのか、動物はなぜ会話しないのか。
記憶とは何か
意識とは、
心とは・・・

ところが、調べれば調べるほど、根本的なことが、まだわかっていないことが分かりました。
誰にもわかっていないのに、人間は、当たり前に会話している。

それなら、本を読んで勉強するより、自分が普段会話するときや、考えるとき、どのように考えているのか、それを観察する方が早い。
そう考えて、無意識で処理している自分の思考をつぶさに観察するという研究方法に落ち着きました。

その頃になると、仕事が終わって帰って勉強するだけではとても時間が足らず、できれば、この研究に集中したいと思うようになってきました。

退職

そうして、32歳のとき、仕事を辞める決心をしました。
人間と同じように意味を理解できるプログラムを作るには、最終的には、人間の心、意識と同じものをコンピュータで実現しなければならないと、その頃には気づいていましたが、元から楽天的な性格のようで、仕事を辞めて1年も集中して研究すれば、そのぐらいのものは作れるだろうと本気で思っていたようです。

そうして、退職後は、午前中はプログラムの勉強、午後は、脳、意識、言語などの勉強に費やすといった生活が始まりました。
時には、専門家に意見を聞いてもらう機会もありましたが、なかなか僕の考えは受け入れてもらえず、同じような研究は、他でもやってて失敗に終わってるといった忠告を受けるばかりでした。

気が付けば、仕事を辞めてから2年以上経過し、貯金も残り少なくなり、さすがに、焦ってきました。
いつまで、こんなことを続けるつもりなんだと。

その頃になって、ようやく、これは思った以上に時間がかかりそうだ、働かないと続けることはできないということがわかってきました。

せどり

2000年にオープンしたアマゾンジャパンは、2003年には、誰でも、アマゾンで本を売れるマーケットプレイスが開始しました。
そうした中、登場したのが「せどり」です。
「せどり」とは、アマゾンで高値で売れる本を、ブックオフなどで仕入れるネットビジネスです。

なにか仕事をしなければいけないと焦っていた僕は、この、「せどり」に飛びつきました。
就職でなく、自由に時間が取れる起業の道を選んだのです。

起業など、元々興味がなかったのですが、せどりを始めて、自分で商品を仕入れ、販売し、お客さんから喜ばれると、ビジネスの面白さがわかってきました。
また、今まで読んだことのなかったビジネス書なども読むようになりました。
その中で、不労所得という言葉を初めて知りました。
なんでも、働かなくてもお金が入る方法があるというのです。
その仕組みを作れば、セミリタイヤできると夢のようなことが書いてありました。

まさに、これだ!と思いました。
研究を続けるには、生活費を稼がないといけないし、かといって、働いていれば、研究する時間が取れない。
セミリタイヤすれば、それができると考えたわけです。
我ながら、楽観的すぎます。

そういうわけで、いったん、研究はおいておいて、まずはセミリタイヤすることを目標にして、当分は、ビジネスに専念することに決めました。
まずは、目の前の「せどり」です。

「せどり」は仕入れて出品し、売れれば、顧客にメール送信し、梱包して発送、さらに価格改定作業と、やるべき作業がかなりあります。
価格改定というのは、アマゾンでは最安値から売れるので、自分の出品が常に最安値となるように、価格を変える作業のことです。

これらの一連の作業が、かなり大変なのです。
そこで、出品や、メール送信、価格改定などの作業を自動でできるプログラムを作りました。
これが、思った以上に便利で、自分だけで使うのはもったいないと思い、販売することにしました。
「せどり」を初めて、約半年後のことでした。

デイトレブーム

せどりソフトのおかげで、毎日のせどり作業からは解放されましたが、「せどり」は、まだ世間一般に認知されておらず、せどりソフトは、それほど売れるものではなく、もっと売れるソフトを作らないといけないなぁと思っていました。

その頃、ブームになっていたのが、一日に何度も株の売買を繰り返すデイトレードです。
ジェイコム株の誤発注事件で1日で20億円以上も稼いだB・N・F氏のおかげで、デイトレが一気に脚光を浴びていました。

そんな中、楽天証券が、リアルタイムで株価データを配信するAPIを公開したのです。
つまり、プログラムで日中の株価データをリアルタイムに取得できるようになったのです。

次のターゲットはこれだ!と思いました。
デイトレを自動でできる自動売買システムです。
売買ルールは、テクニカル指標を使い、人工知能の機械学習で最適化して作成しました。

こうして、完全自動売買システムをリリースしました。
デイトレがしたくても、日中は会社勤めのためできないサラリーマンにとって、自動売買システムは待ち望まれていた商品だったようで、
発売するとすぐに、大手ASPで1位となり、初月の売り上げは2,000万円を超えました。

ここで、ビジネスやマーケティングの本当の面白さを経験しました。
時代の流れにぴたっと合った商品を提供し、マーケティングによって人々の感情をうまくコントロールすれば、面白いように商品が売れるのです。

一気に売り上げが伸びたことで、この年、法人化することになりました。
それが、「株式会社 ロボマインド」です。
2009年10月26日のことです。

せどりブーム

投資ソフトは、その後、自動売買ブームが起こり、FX自動売買システムなど、数多くの自動売買ソフトが出てきたため、売り上げも落ちてきました。

その頃、ホリエモンが「せどり」を紹介したり、有名起業家が「せどり塾」で大々的なキャンペーンを仕掛けるなどして、「せどり」がネット業界だけでなく、一般にも知られるブームとなっていました。
そこで、せどりソフトを「せど楽」の名前で、リニューアル販売することにしました。

また、「せどり塾」を仕掛けた有名起業家が、せどりブログで「せど楽」を使っていると書いてくれたことから、「せど楽」の売り上げが一気に増えてきました。

しかし、開発からサポート、販売、マーケティングまで僕一人で行っていましたので、そろそろ自分一人で運営するのに限界を感じ、これ以上ユーザーが増えないように制限しないといけない状況となっていました。

その頃、「せど楽」を積極的に紹介していてくれていた株式会社サプライズの長尾社長と出会い、「せど楽」の運営を委託することが決まりました。
移行期間中は、僕は、開発に専念することができたので、その後、数か月に1回のペースで「せど楽」シリーズの新製品を発表し、そのたびにユーザーが増え、「せど楽」はせどり業界で圧倒的なシェアを獲得し、ユーザー数も1000名を超えるまでになりました。

こうして、2013年には、「せど楽」の運営移行が完了しました。
また、同時期、投資ソフトも他社に売却し、これで、完全に僕は自由になりました。

「せど楽」の売り上げの何割かを毎月受け取ることになっていますので、目標としていたセミリタイヤが実現できたわけです。

ロボマインド・プロジェクトの再開

30歳の誕生日に、ふと、思いついて始まったプロジェクトが、2018年で、19年になります。

その間、何度か危機が訪れましたが、デイトレブームやせどりブームなどのおかげで、プロジェクトを継続することができました。
不思議な運に助けられてきました。
これが、天職というものなのでしょうか。
ダンブルドアは、まだ夢に現れていないですが。

2014年にロボマインド・プロジェクトを再開して、2018年で、早くも、4年になろうとしています。
おおよその課題の目途は立ってきましたが、その代わり、膨大な作業が必要なことも見えてきました。

2018年 ロボマインド・プロジェクトは、サイトをリニューアルし、プロジェクトを広く公開するとともに、研究・開発者を広く募集します。

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