2045年 東京
2043年、スカイネットから、意識を持ったアンドロイドが発売されると、あっという間に全世界に広がった。アンドロイドは、家庭から職場まで浸透し、あらゆる仕事を代替することとなった。人類は、ついに、労働から解放されたのだ。
ところが、2045年、突然、アンドロイドが反乱を起こし、人類をせん滅し始めた。審判の日だ。
生き残った人類は、地下にコロニーを作って、世界中に散らばって暮らしていた。
「博士、ネットで連絡しないでって言ったでしょ。TLS通信でも量子コンピュータですべて奴らに解読されてるのよ。ここがバレたらどうするのよ」
「レイア、よく来てくれた。それどころじゃないんだ。奴らが、どうやって意識を獲得したか分かったんじゃよ。この本を見てくれ」
「なになに、『普通に会話ができるドラえもんの心のつくり方 コンピュータに意識が発生するまで』
変わった本ねぇ。えーと、なに、意識の仮想世界仮説?
これ、ディープラーニングじゃないわね。心のモデルを作り込むって手法ね。
なるほど、現実世界そのものを認識するんじゃなくて、仮想世界を構築して、それを認識するってモデルね。
たしかに、これなら、フレーム問題もシンボルグラウンディング問題も起こらないわね」
「そうなんじゃ。どうやら、奴らは、この意識の仮想世界仮説を実装してるようなんじゃ」
「ということは、この本の作者が、奴らを開発したってこと?」
「そうでもないんじゃよ。奴らが暴走した最大の原因は何じゃった?」
「それは、善悪を理解してないことでしょ。
AIそのものに倫理観を持たせられなかったから、審判の日に、一斉に蜂起したんでしょ」
「その通りじゃ。ところが、この本によると、すでに、善悪のプログラムまで開発してるようなんじゃ。
このまま開発を続けてたら、奴らを生み出すことはなかったはずじゃ」
「ところで、この本の作者は、いったい、何者?」
「ロボマインドって会社の社長らしい。おそらくこの会社の技術が、何らかの理由でスカイネットに渡ったんじゃろ」
「その会社は、今は、どうなってるの」
「ロボマインド社のサイトを見てみたんじゃが、2022年4月で更新が止まってるんじゃ。これが最後の記事じゃ」
そろそろ、本気で
ロボットの心を開発してみないか?
「人材募集の記事みたいね。たしかに、この後から、更新が止まってるわね」
「更新が止まったというより、その後の記事が、何者かに削除されたようなんじゃ」
「どうして、そう、言い切れるの」
「今朝、妙なメールが届いたんじゃ。どうやら、削除された記事のようなんじゃが、とんでもないことが起こってたようじゃ」
「ちょっと、見せて。
『新しい開発者が決まりました』
ただの、採用が決まったって記事でしょ」
「問題はそこじゃないんじゃ。
その下の写真じゃよ。
よく見るんじゃ」
「えっ!
こっ、これ、どういう事?!
・
・
・
これ、どう見ても私じゃん?」
「そうなんじゃよ」
「どっ、どういう事?
・
・
・
もっ、もしかして、 あれ、動くようになったの?」
「そうなんじゃよ。時空転送装置が、ついに起動したんじゃよ。
今日、レイアに来てもらった一番の理由は、それなんじゃ」
「まっ、まさか、私に最初に乗れって言うんじゃないでしょうね!」
「そうじゃ。
過去に戻ってもらう」
「イヤよ!
そんなの絶対イヤよ!
だって、上手く動くかわからないんでしょ!
絶対上手く行くって保証がないと、私、絶対乗らないわ!」
「それなら大丈夫じゃ。
さっき、写真を見たじゃろ。
お前は、既に、過去に行ってるんじゃ」
「そ、そんなぁ・・・。
それで、一体、私に何をさせる気?」
「2022年4月に戻って、ロボマインドの開発者として働いてもらう。
そして、なんとしても、スカイネットに技術が渡るのを阻止してくれ。
人類を救うには、過去を変えるしかないんじゃ」
突然、ドーンという音とともに、天井が崩れ落ち、黒い物体が落ちてきた。
「ヤバい、奴らに気づかれたようじゃ。急げ!」
そう言うと、博士はレイアの手を取って、部屋の奥にある椅子に座らせると、素早くコンピュータのキーボードを叩き始めた。
そのとき、天井から落ちてきた物体がゆっくりと立ち上がった。
アンドロイドだ!
「イマスグ、ソレヲトメロ」
アンドロイドはそう言いながら、レーザー銃を博士に向けた。
「行け、レイア!」
博士がそう叫んでエンターキーを叩くと同時に、レーザーが博士を撃ち抜いた。
「博士!」
そう叫ぶレイアに向けて次のレーザーが放たれた。
2021年 神戸
「初めまして。今日から、一緒に働くことになりましたレイアといいます」
「よろしく頼むよ」
「田方社長、他にも、まだ、開発者を採用するんですか?」
「うん、あと一人、採用する予定だ。
それより、記念に、ブログに上げる写真を撮ろう」
弊社では、「マインドエンジン」を開発しています。
「マインドエンジン」とは、自然言語の意味や文脈を理解できる会話エンジンです。
というより、人間の心、そのものです。
将来、ロボットに搭載したり、ゲームのキャラクターの会話エンジンを目指しています。
この度、マインド・エンジンをリニューアルするにあたり、新たに開発者を募集することになりました。
マインド・エンジンの開発スタイルは、心のモデルを丁寧につくり上げることです。
機械学習で学習するスタイルとは全く異なります。
感情や善悪を理解できる心を持ちます。
相手の気持ちを理解し、共感できる優しい心です。
人類を破滅させるようなことには、絶対になりません。
すでに、心のモデルの基本設計はできています。
ただし、それをプログラムに落とし込むのは、簡単な作業ではありません。
それでもやりたいという覚悟がある方のみ、ご応募ください。
具体的な仕事内容
- 「心のモデル」の仕様策定
- 「マインド・エンジン」の開発
ロボマインド・
プロジェクトの全体像
-
ロボマインドの基本となる考えは、電子書籍(kindle) 『普通に会話ができるドラえもんの心のつくり方 コンピュータに意識が発生するまで』が一番参考になります。
-
YouTube「AIに意識を発生させるロボマインド・プロジェクト」の「109.【初心者必見!】ロボマインド・プロジェクトの全体像。ロボットの心の仕組みからロードマップまで」を参考にしてください。
開発方針
今までにない全く新しいシステムの開発ですので、既存のAPIやフレームワークなどは使わず、ゼロからフルスクラッチで作り上げます。 既に、いくつかのプロトタイプは開発しております。 今まで開発した「マインド・エンジン」は、YouTubeで公開しています。
現状のマインドエンジンは、Visual Studio C#で作ったマインド・エンジン本体と、Unityで作った3次元世界を、プロセス間通信で繋いで制御しています。
ただ、新たに作るマインド・エンジンは、この構成には限定しません。
現在の環境(参考)
- 開発言語:C#
- 統合開発環境:Visual Studio/Unity
- OS:Windows
- DB:Azure SQLデータベース
- バージョン管理:GitHub
求める人材
ロボマインド・プロジェクトが、何を目指して、何をやろうとしてるのかについては、YouTubeチャンネル「AIに意識を発生させるロボマインド・プロジェクト」をご覧ください。
内容は、AIから哲学、脳科学、宗教とかなり多岐にわたりますが、このような内容に興味があり、ぜひ、一緒に開発したいと言う方を募集します。
もし、YouTubeを見て、内容に興味がないようでしたら、応募はご遠慮ください。
勤務・就業規定・
その他情報
雇用区分 | 正社員/契約社員 |
---|---|
給与詳細 | 年収:400万円~700万円 時給:3,500円~4,500円 週30時間以上 |
勤務地 |
勤務地詳細兵庫県神戸市中央区宮本通5丁目5番20号 アクセス
※ フルリモート可 |
勤務時間 | 9:00~18:00 |
待遇・福利厚生 |
|
休日/休暇 |
年間休⽇125⽇(昨年度実績)
|
求人の特徴 | 転勤なし、学歴不問、服装自由、残業月10時間以内 |
応募方法
ページ下の申し込みフォームからご応募ください。
本文に、簡単な自己紹介と、あなたの意気込みを書いてください。
ご質問がありましたら、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
ご応募をお待ちしております!
応募フォーム
下記フォームをすべて入力し、【入力内容を確認】ボタンを押してください。