なぜ、あなたは世界が見えると思うの?

なぜ、あなたは世界が見えると思うの?

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「見える」って、本当に不思議です。
でも、「見える」って当たり前すぎて、何が不思議なのか、そこに気付くのが難しいんです。

目を開けると、目の前に世界が見えます。
目を閉じると、何も見えません。
だから、目で見えると思います。

ここまではいいですよね。
じゃぁ、目の前に世界があると思うって、どういうことでしょう?
つまり、見える以前に、「世界がある」と思うんです。
ここにきて、「見える」と「世界がある」って、一緒のこと?
それとも、別のこと?って疑問が出てきます。

目が見えない人でも、世界があると知っていますよね。
ということは、「見える」と「世界がある」とは別のことのようです。

ここに面白い装置があります。
カメラで撮影した映像を多数の振動器に変換する装置です。
全盲の人にカメラを額に取り付けて、振動器を背中に当てます。
すると、その人は部屋が見えるっていうんです。
背中に振動パターンを感じるんじゃなくて、白黒の部屋に自分がいると感じるそうです。

さて、これは見ているんでしょうか?
感じているんでしょうか?
よくわからなくなってきましたよね。

いったい、「見る」とは、どういうことなんでしょう。

 

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