
脳からチューチューエネルギーを吸い上げるSNS ユヴァル・ノア・ハラリ NEXUS④ 情報の人類史
今回は目からウロコの話です。
前から、ずっと、不思議だったんです。
GAFAって、どうやってあれだけ儲けているんでしょう?
いや、もちろん、広告の仕組みとか、そんなことは知っていますよ。
そうじゃなくて、なんで、GAFAだけ、あれだけ儲かるのかってことです。
いや、ちょっとちがうなぁ。
なんというか、今までの経済と根本的に違うメカニズムが働いているんじゃないかって思っているんですよ。
今までの経済の仕組みっていうのは、たとえば、石油を中心に回る経済とかです。
産油国から原油をくみ上げて、それを精製してガソリンにして自動車が走ったり、火力発電所で発電しますよね。
これが20世紀を支えた石油経済です。
21世紀になってSNSを中心とした新しい経済が回り始めました。
じゃぁ、SNS経済を動かすエネルギー源は何なんでしょう?
石油経済の石油にあたるものは何なんでしょう?
今回、それが、ようやくわかったんです。
それは、脳の中で発生する感情でした。
SNSは感情のエネルギーを汲み上げて、それを原料として新たな経済を回しているんですよ。
問題は、世界中のユーザーから無料でエネルギーを汲み上げていることです。
産油国から勝手に石油を汲み上げたら、産油国は怒りますよね。
20世紀の石油に相当する貴重なエネルギー資源を、アメリカの数社が世界中から無料でくみ上げているんですよ。
もう、取り放題なわけです。
それなのに誰も文句を言わないんです。
そりゃぁ、GAFAは儲かりますよね。
これが、今、起こっていることです。
20世紀とは異なる、新しい経済が回っているんです。
あなたがスマホでSNSを見るたびに、あなたの貴重なエネルギーが吸い上げられて、それが巨大なお金となってGAFAの懐に入っていっているんですよ。