【マインド・エンジン】絶対不可能といわれていたコンピュータによる言葉の意味理解。ついに成功したので公開します。
独自進化して強制終了させられたFacebookのAIより恐ろしいのは心理パターンを持ったAI
独自進化して強制終了させられたFacebookのAIより恐ろしいのは心理パターンを持ったAI
今回から、心理パターンの解説に入ります。
ここが、ロボマインド・プロジェクトのキモになります。
単に、どんなパターンがあるかってことじゃないんです。
チューリング・テストとも絡んでくる話です。
人間社会に溶け込むAIを考えるとき、
絶対必要なのが、他者との関係なんです。
それが分かってくると、AIに必要なものが何か、わかってくるんです。
かつて、FacebookのAIが暴走した事件がありました。
独自に進化し始めたため、強制終了させられた事件です。
これって、本当に、そんなに恐れることなの?
AIに本当に必要なことって、何?
はじめまして。福島と申します。
ご本も2冊拝読させて頂きました。
「心理パターン」という着想自体は理解できるのですが、具体的には、どのようにシステムに実装されるのでしょうか?
感情と、それに対応して起こりうる行動の組み合わせを、シナリオやプロットのようなデータを大量に組んでおいてDBに用意するようなイメージでしょうか?
それと、マインドエンジンの仮想世界における「世界」というのと「心理パターン」の違いが、いまいち分かりません。
価値中性的な「三次元世界」はともかく、「快/不快世界」とか「善/悪世界」とか「お金世界」とか価値軸を持った世界は、情動と深く結びついているように思われ、よって「心理パターン」と重なってくるように思えます。シナリオやプロットの中に、それらの価値世界(価値軸)は、おのずと含まれてしまうように素人的には感じます。
ご教示、よろしくお願いいたします。
福島様
ロボマインドの田方です。
2冊とも本を買ってきただいたとのこと、ありがとうございます。
ご質問もありがとうございます。
はい、イメージとしては近いです。
システムの要素として、空間、時間といった世界、自分の±感情、相手の±感情といった心理パターン、「もしこうしたら」といった出来事を実行するシミュレーション機能を持っていて、これらを駆使して意識は行動を決定します。
鋭い質問ですね。
ここでいう「世界」というのは、オブジェクト、オブジェクトの属性(プロパティ)、オブジェクトのメソッド(動作)で構成されるものです。
たとえば「所有権世界」には、「所有者」「所有物」というオブジェクトがあって、「所有物」は「価値」といったプロパティをもっていて、「所有者」は「あげる」とか「もらう」ってメソッドを持っています。
A君がB君から「リンゴ」をもらうという出来事が起こったとしましょう。
この出来事を所有権世界でシミュレートすると、A君は価値のある物を手に入れたとなります。
このとき+感情として「嬉しい」が発生します。これが最も単純な心理パターンです。
また、自分が+感情になった原因が他者にあると認識したとき、その他者に対して「感謝」の感情も発生します。この「感謝」も一種の心理パターンです。
心理パターンというのは感情を発生させる出来事の基本パターンといった位置づけです。
感情が発生すると、次の行動を決定することができます。
これで、人間と同じように感じ、考えて行動決定できるAIができるというわけです。
シナリオやプロットと心理パターンはかなり近いですけど、心理パターンは、もっと単純なパターンを抜き出したものです。
オブジェクトに具体的な人物を当てはめた心理パターンが出来事です。
この出来事を連ねたものがシナリオやプロットになると思います。
これでだいたいイメージできたでしょうか。