今のAIの主流は大規模言語モデルです。
大量の文書を学習して、単語が入力されたら次に来る単語を高精度に予測します。
たとえば、「日本」「の」「首都」「は」と入力されたら、次は「東京」がくると予測するわけです。

こうやって、会話ができるようになったのがChatGPTです。
ただ、ChatGPTには絶対にできないことがあります。
それは、言葉の意味理解です。

大規模言語モデルが学習してるのは言葉だけです。
テキストデータの世界に生きているとも言えます。
でも、僕らが生きている世界は違いますよね。
僕らは、この現実世界で生きてます。
そして、言葉はこの現実世界に結びついています。
つまり、大規模言語モデルの言葉は、僕らが生きてる現実世界に永遠に着地することがないんです。
このことを記号接地問題、またはシンボルグラウンディング問題と言います。
これが、ChatGPTが言葉の意味を理解できない根本原因です。

それじゃぁ、どうすれば言葉の意味を理解できるんでしょう？
それは、僕らと同じ世界でAIが生きないといけません。
ただ、この現実世界で生きるロボットを作ることは難しいです。
そこで、現実世界の代わりにメタバースを作ることにしました。
メタバースとすることで、僕らが操作するアバターとAIアバターとが同じ世界を生きることができます。
AIアバターは心を持ちます。
僕らと同じ世界を見て、同じ世界を生きて、同じように感じる心です。

メタバースの名前はエデン。
エデンで生きるAIアバターがもこみ。
「もこみ」の心がマインド・エンジン。
そして、これらを開発するのがプロジェクト・エデンです。

このプロジェクト・エデン。
じつは、すでにクラウドファンディングを実施しています。
それが、「意識が宿ったAIアバター『もこみ』を本気で作るプロジェクト」です。

このサイトの最後の動画「次世代AIへの提言　AIの意識×言語の意味理解 NEXT ChatGPT」で、さらに詳しい技術解説をしておりますので、興味ある方は、ぜひご覧ください。

クラウドファンディンではアイデア段階だったプロジェクト・エデンですが、今はプロトタイプが完成し、第一弾のデモ動画を３本を公開しています。

• 369.ついに、意識が宿ったAIアバター「もこみ」が目覚めた！
• 370.【シミュレーション仮説】を完全再現！　この世界は、本当に存在するといえるのか！
• 371.本当に言葉の意味を理解するAI【デモ動画】意識が宿ったAIもこみ

マインド・エンジンの基盤はほぼ完成しました。
あとは、この上に機能を追加していくだけです。
ただ、ここからの開発が大変です。

実装すべき機能が山のようにあります。
でも、人手が足りません。
そこで、急遽、開発者を募集します！

まずは、どんな開発をしてるのか簡単に説明します。
マインド・エンジンは、「意識の仮想世界仮説」という心のモデルをベースに開発しています。
人は、目で見た現実世界を頭の中に再構築します。
意識は、再構築した世界を認識します。
これが意識の仮想世界仮説です。

意識の仮想世界仮説に関しては、以下の本も参考にしてください。

• 

  普通に会話ができる
  ドラえもんの心のつくり方１

• 

  普通に会話ができる
  ドラえもんの心のつくり方2

プロジェクト・エデンの場合、現実世界がメタバースとなります。
メタバースは、ゲーム開発環境Unityで開発しています。

AIアバター「もこみ」の心がマインド・エンジンです。
マインド・エンジンは、C#で作っています。
開発環境はVisual Studioです。
マインド・エンジンは、意識、無意識、視覚入力、仮想世界、コンソールの大きく５つのモジュールに分かれます。

マインド・エンジンのモジュール間、およびメタバースとはプロセス間通信でリアルタイムにデータをやり取りします。
通信はJSONによるソケット通信です。
マインド・エンジン本体はリモートサーバー上のVPSで動きます。

上記した「次世代AIへの提言」で詳しく説明しましたが、意識プログラムと無意識プログラムは根本的に異なります。
無意識は、外部環境に反応するといった予め決められた動きをするプログラムで動物でも持っています。
それに対して、言葉を話す意識は人間のみが持ちます。

人は、言葉を使って教えることができます。
言葉を理解し、教えられたとおりに行動できるとは、後からプログラムを変更可能と言えます。
つまり、無意識が、最初から決められたとおりのプログラムしか実行できないのに対し、意識は、起動後に、プログラムの内容自体を書き換え可能であると言えます。
無意識は、一般的なコンパイラ言語で作ることが可能です。
一方、意識は、実行時に変更可能なようにスクリプト言語を使います。
ただし、自然言語意味理解のための特殊なスクリプト言語なので、専用のスクリプト言語の設計から行っています。
さらに、スクリプト言語を実行する仮想マシンも独自に開発しています。

意識が認識するのは仮想世界です。
仮想世界とは、たとえば三次元空間に３Dオブジェクトが配置されて作られます。
３Dオブジェクトとしては、たとえば人間オブジェクトがあります。
人間オブジェクトは名前プロパティとか、歩くメソッドを持っています。

仮想世界で太郎が歩くのを見たとします。
これを自然言語で書くと「太郎が歩く」です。
これは、太郎オブジェクトの歩くメソッドを呼び出すのと同等です。
これを、専用のスクリプト言語で記述するとこうなります。

Let a = new Human(“Taro”);
a.walk();

太郎オブジェクトは仮想世界に生成されたオブジェクトです。
仮想世界はメタバースを写し取った世界です。
そして、メタバースとは、プロジェクト・エデンでは、現実世界そのものです。

ねぇ、自然言語の「太郎が歩く」が現実世界に着地したでしょ。
ChatGPTでは不可能な、言葉の意味理解に成功したわけです。
この技術が、次のAI時代を切り開くと確信しています。

基本技術は、既に特許も取得しています。

参考までに、仮想マシンとはどういうものか、スクリプト言語を作るとはどういうことか、Qiitaに簡単な記事をまとめましたので、興味がある方はご覧ください。

• マインド・エンジンの全貌　～第1回～
• マインド・エンジンの全貌　～第2回～
• マインド・エンジンの全貌　～第3回～　仮想マシン3分クッキング
• マインド・エンジンの全貌　～第4回～　仮想マシン3分クッキングその2
• 仮想マシン3分クッキングその3（スクリプト言語を作る）
• 仮想マシン3分クッキングその4（スクリプト言語を作るパート2）

以上が、プロジェクト・エデンの開発です。
これが、全く新しいものを作るということです。
この世にないものを作ると言うことは、ゼロからフルスクラッチで作ることになります。

逆に、機械学習といった一般的なAIの知識は必要ありません。
以上の説明を読んで、「面白そうだ」、「自分なら、こうやって実現する」、「プロジェクト・エデンに、ぜひ、参加したい！」という人は、ぜひ、応募してください。
もし「参加したいけど、全ての技術は難しい」と言う方でも構いません。
たとえば、unityの部分だけの開発ということも可能です。

最後に条件をまとめておきます。

• 開発言語：C#
• 統合開発環境：Visual Studio/Unity
• OS：Windows
• バージョン管理：GitHub
• フルスタックエンジニア
• 要件定義からプログラムまでの全ての経験をされた方優遇
• コンパイラ、ヴァーチャルマシンの知見のある方、大歓迎！

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