【脳の進化】文字は言語のオマケ説

【脳の進化】文字は言語のオマケ説

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ダーウィンは正しいとは思います。
生物は進化してるし、ヒトはサルから進化してると思います。

でも、進化って単純じゃないんですよ。
ある目的に従ってすべて一直線に進化してたら分かりやすいんですけどねぇ。
そのことをずっと指摘しているのが進化生物学者のスティーブン・ジェイ・グールドです。
グールドの科学エッセイは、面白くて、僕も昔からよく読んでました。

たとえば、親指が他の4本の指に向き合ってるのはヒトだけだって聞いたことありますか?
チンパンジーは、ものを掴むとき親指を他の4本の指と揃えて掴むんですよ。
親指を4本の指に対向させて掴むのはヒトだけなんですよ。

ところが、パンダは他の指に対向する親指があるんです。
笹を持つとき、しっかりと親指を使うんです。
でも、よく見ると、他の指は4本でなくて5本あるんです。

えっ、どういうこと?

じつは、パンダは、手首の骨を親指に進化させてたんです。
たまたま笹を掴むとき、手首にちょうどいい骨があったから、それを指にまで進化させたんです。

いやぁ、驚きですよね。
この話は、グールドの名著『パンダの親指』に収録されています。

生物の進化を考える時、この視点を持ってないと、おかしな結論になってしまいます。
ただ、親指なら、まだ分かりやすいです。
でも、それが脳の進化だったらどうでしょう?

たとえば、言語はヒトが進化で獲得したものですよね。
それは、脳が進化して獲得しました。
同じように、文字も脳が進化して獲得したものなんでしょうか?

パンダの親指ともちょっと違う視点で、脳と言語と進化を読み解いていきます。
なかなか、面白い話ですよ。

 

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