【現象学】とコンピュータ フッサールの志向性をコンピュータで再現

【現象学】とコンピュータ フッサールの志向性をコンピュータで再現

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人工知能の研究って、突きつめていけば、哲学の問題にぶち当たります。
ChatGPTとかの大規模言語モデルで、哲学的問題がまだ出てきていないということは、その程度の知能しか再現されていないってことでしょう。

今回取り上げるのは、「志向性」です。
現象学の父、フッサールは言いました。

「意識の本質は、何かについての意識である」と。
これが意識の志向性です。

いま、プロジェクト・エデンのもこみをつかって、リベットの実験を再現しようとしてるんですよ。
リベットの実験のポイントは、タイマーの位置がどこだったかを目で見て確認するところです。
これ、ただ、ぼぉ~っとタイマーを見るだけじゃありません。

「今だ」って瞬間に注目して見るんです。
これが志向性です。

さて、この志向性をどうやってコンピュータで実現しようかって悩んでたんですけど、じつは、コンピュータ業界じゃ、何十年も前から実現されてたってことに気づいたんですよ。

AIとか、全く関係ない分野です。
これに気づいたとき、「なるほど、そういうことか!」って思いました。

もしかして、AI研究って、何十年も、全く見当違いをしてるんじゃないかって思えてきました。
見た目だけ、あたかも知能があるようなものを目指すより、人が本当に便利で使いやすいものを目指した方が、結果として、人の知能に近いものができるってことです。

本質を目指すと、哲学になるといえるかもしれません。

 

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