【自由意志】は筋肉だ！　たとえでなくて心は実際に疲れる　橘玲著『スピリチュアルズ「わたし」の謎』５

僕は、「自由意志は存在しない」という科学の主流に真っ向から反対しています。
今まで、自由意志が存在する様々な理論を打ち立ててきましたが、今回は、その、決定打になります。
意志の力は、筋肉のように疲労するという実験の話です。

どういう実験かというと、お腹を空かせた人の目の前に、焼き立てのクッキーをおいて、「食べるな」と言って我慢させます。
すると、我慢で心の筋肉が疲労するそうです。
それを、どうやって確かめるかというと、パズルが解かせるんです。
すると、8分であきらめたそうです。

このパズル、ただの空腹の人だと、20分も取り組んだそうです。
つまり、我慢することで、パズル12分ぶんの意志を消費したわけです。
意志って、疲れたり、消費したりする実体のあるものなんですよ。

それ以外に、悲しい映画を見させて、「絶対泣くな」って我慢させるとどうなるかとか、いろんな実験をしてみます。
心って、本当に疲れるんですよ。

やれやれ、現代社会は、狩猟時代より疲れるのかもしれません。