自閉症から自由意志を読み解け!『自閉症の僕が跳びはねる理由2』東田直樹著

自閉症から自由意志を読み解け!『自閉症の僕が跳びはねる理由2』東田直樹著

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自閉症の作家、東田直樹さんの『自閉症の僕が跳びはねる理由2』を読み解いていきます。

この本、宝の宝庫です。
1巻もそうでしたけど、1ページ1ページ、凄いことが書いてあって、なかなか読み進められません。

たとえば、東田さんは、自分の思った通りに体を動かすのは難しいって言います。
自分の意志と関係ない行動を取ってしまったり、お菓子が食べたくても「食べたい」と言えなかったりするそうです。
これ、意地を張ってるとか、我慢してとかじゃないんです。
本当に、思った通り行動したくても行動できないらしいんです。

えっ、どういうこと?
これって、もしかして、自由意志がないってこと。
でも、「こうしたい」って意志はありますよね。
思った通りに行動できないんじゃ、その意志はなんのためにあるの?

自由意志を具体的に検証できる事例です。
僕は、これを待っていたんです。

世の中の自由意志の議論って、人には自由意志がないとか、根拠不明な議論が多すぎます。
さらに、自由意志がないから刑事責任は問えるのかって真剣に議論したりしてます。
もう、何言ってるんだか。

そんな、無意味な議論をする前に、自由意志がないとはどういうことか、誰も議論しないんですよ。
少なくとも、自由意志がないと主張する人が、「こういうことができれば自由意志があるといえる」って具体的な条件を示してるのを見たことがないです。
みんな、自由意志とは何か決めずに議論してるみたいなんですよねぇ。

えっ、じゃぁ、僕はどう考えてるのかって?

そりゃ、じゃんけんでグーチョキバーを自分の意志で出せたら自由意志があるってことです。

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