左が見えないんじゃない。左に【世界が存在しない】半側空間無視とは。

右脳を損傷すると、まれに、左側を無視する半側空間無視って症状が出ます。
ご飯を食べるとき、左側のおかずを残したりします。

これ、左側が見えないってわけじゃないんですよ。
見えてるけど、無視してるのともちょっと違います。

本人は、自分は左側にある物に気付かないってことを知ってます。
左を向いて、視界の右側に入ったら気付くってことも知ってます。
でも、左を向くってことを、思いつかないんですよ。
左について、考えたり、想像したりすることができないんですよ。

いくら、「左を向かなきゃ」って思っていても、左に回転するってことを、頭の中で思い描けないんですよ。
思い描けないから、左を向くってことが思いつけないんですよ。

それじゃぁ、この人、どうしたと思います？
ご飯を食べ終わったら、右に一回転するって覚えておくんです。
これなら、出来ます。

一回転すると、途中で左側が右の視界に入って来て、「あっ、食べ忘れてる」って気づけるんです。

これが、左に世界が存在しないってことです。

このエピソード、長くなったので、動画から削除しました。

動画の中では、もっと奇妙な話いっぱい出てきます。

左側が存在しない世界って、どういうことか。

では、どうぞ！