おバカAI仕様5 笑いをコンピュータで計算する

おバカAI仕様5 笑いをコンピュータで計算する

おバカAIの作り方

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今回は、「サンタさんてさぁ・・・」のネタが、なぜ、面白いのか、今まで説明した笑いの理論から解説します。
まだ、「サンタさんてさぁ・・・」の記事を読んでない方は、ネタばれしますので、先に読んでおいてください。

 

小学生1~2年生ぐらいの女の子が電車の中で、友達の女の子に話しかけていました。

「ねぇねぇ、サンタさんてさぁ、最近、シャンプー長くない?」

 

まずは、言葉のポテンシャルエネルギーを「おバカAI仕様3」で説明したベクトルで分析してみます。
「シャンプー」は、「サンタ」とは全く関連がなく、かなり意外性のある言葉です。
また、「シャンプー」は頭を洗う物ですので、身体に近く、ポテンシャルエネルギーの高い言葉となります。

次に、「おバカAI仕様4」で説明した「物語」に着目してみましょう。

「シャンプーが長くなった」とは、周りの目を気にしだしたのでしょうか?
もしかして、子供を喜ばせようと抱き上げた時、
「サンタさん、頭、臭~い」とか言われたのでしょうか?

詳しいことはわかりませんが、なにか、悲しい出来事があったことを想像させます。

また、「シャンプー長くない?」という女の子の聞き方。
この言い方には、サンタに対する尊敬や憧れは微塵も感じられません。

小学1~2年生の女の子の言葉とは思えません。
どちらかといえば、中学、または高校生になった女の子が、父親に対して感じる鬱陶しさ、嫌悪感、・・・
そんな、複雑な感情を感じさせます。

「最近、シャンプー長くない?」の短い言葉から、サンタの苦悩、子供たちの複雑な感情など、リアルな物語が想起されます。
最初の「サンタさん」という、明るく、ハッピーな言葉から、一気に、暗く、リアルな物語に転落したわけです。
あの短い文の中で、急落と、一気に広がる暗い物語。
この目まぐるしい展開が、得も言われぬ可笑しさの源だったのです。

 

さて、ここからは、これから作ろうとする「おバカAI」のアイデアについてです。

今までの話をまとめると、意外な言葉、予想外の言葉を組み合わせれば面白くなることがわかりました。

オチには、ポテンシャルエネルギーの高い言葉が必要です。
ポテンシャルエネルギーの高い言葉とは、具体的な言葉です。
具体的な言葉は、多くの情報が結び付いているので、その言葉を聞くだけで、リアルなイメージを想起します。
そして、最もポテンシャルエネルギーの高い言葉とは、リアルで悲しい物語を生じさせる言葉です。

まずは、落とす前のネタ振りです。
ネタ振りは、明るく元気なイメージがいいですね。
たとえば、「小学3年生の吉田ひろこちゃん」としましょう。

次は、オチとなる文を作ります。
若くて元気な「小学3年生の吉田ひろこちゃん」が絶対言いそうにない、ポテンシャルエネルギーの高い言葉を集めてみます。

・年金
・養老保険
・要介護3
・ポリデント
・夫に先立たれて、10年が経ちます。

どれも悪くないですねぇ。
あとは、ネタ振りに、これらのポテンシャルエネルギーの高い言葉を組み合わせるだけです。
どの言葉をぶつけても、面白くなりそうですよね。

 

「初めまして、吉田ひろこ、10歳です。
夫に先立たれて、10年が経ちます。」

 

たった、これだけのプログラムで、そこそこ面白い話が無限に作れそうです。

 

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